倶会一処

 「倶会一処」とは、『仏説阿弥陀経』というお経にある「倶(ともに)一処
(ひとところ)で会(あ)う」という言葉です。
一処(ひとところ)とは阿弥陀さまのお浄土のことで、死んだら骨になって終
わり、灰になって終わりではなく、「阿弥陀さまのお浄土で、また共に会わせ
て頂く」という意味です。
 阿弥陀さまは、この私を「必ず浄土に迎え、仏にせずにはおかない」と願わ
れ、今、『南無阿弥陀仏』のお念仏となって届いて下さっています。お念仏は
あなたの命の拠り所、そしてお寺は皆さんと阿弥陀さまが出会う場所です。
 阿弥陀さまが私に向けられた願いを、今ここ(お寺)で聞かせていただきま
す。阿弥陀さまと出会うとき、私の命が仏さまに願われている命だと気づかさ
れていくのです。

『お念仏は救いの手だてではなく、救いの証拠なのです』・・・・・・・・
                      アルフレッド・ブルーム博士

 ハーバード大学を卒業し、親鸞研究で博士となったブルーム氏は、「お念仏
は、私たちが目的を達するための手段、道具ではなく、阿弥陀様が私を救おう
というご本願のあらわれである。」と、どんな時でも届いて下さるお念仏を喜
ばれています。